終活サービスの最新事情(4) 「デジタル終活」を知っていますか?
コロナ禍を経て、終活への関心がますます高まっているようです。今回は「デジタル終活」について取り上げてみます。
いまやシニアでもスマホを持つようになり、社会の隅々にまでデジタルが浸透してきています。
それにともない終活において注目されているのが「デジタル遺品」の扱いです。
「デジタル遺品」とは、亡くなった人が生前に使っていたスマートフォンやパソコンに保存されたデータやインターネット上の情報を指します。
具体的には、メールやSNSのIDとパスワード、クレジットカード情報、ネット銀行やネット証券の口座情報、知人や友人の連絡先、さらには撮りためた写真など様々なものがあります。
こうしたデジタル遺品は、そもそもスマートフォンやパソコンにログインするパスワードが分からないとアクセスできません。
特に、iPhoneではパスワードを10回間違えてしまうと「iPhoneは使用できません」と表示され、データ等がすべて消去される初期化をしなければ使えなくなります。他のスマホでも同様の機能を設定できる機種があり、慎重に扱う必要があります。
このように自分が生前に使っていたスマートフォンやパソコンに納められたデータ(デジタル遺品)を巡って、自分が亡くなったあとのトラブルを避けることを「デジタル終活」と呼びます。
デジタル終活として最も重要なことは、スマートフォンやパソコンのログインパスワードを遺族が見つけられるようにしておくことです。前回取り上げた「エンディングノート」に書いておいたり、手帳にメモを挟んでおくといったことでもよいでしょう。
一方、自分のスマートフォンやパソコンにあるデータで家族に見られたくないものや不要なものは予め整理しておくことも必要です。家族に見られたくデータについては、専用フォルダにまとめて別のパスワードでロックしたり、別のクラウドに移しておくといった方法もあります。
SNSについては、本人が亡くなって更新などがストップしても、運営会社が勝手にアカウントを抹消してくれるわけではありません。そのままずっとインターネット上に残っている可能性があります。
「自分が死んだらSNSは閉鎖してほしい」といった希望がある場合は、エンディングノートに記しておくといいでしょう。FacebookやInstagramでは、遺族からの連絡で、アカウントの削除や凍結を行ってくれます。
SNSに限らず、クレジットカードなどのポイントや電子マネーなど運営会社が関係しているデジタル遺品については、遺族が相続できるケース、できないケースがあります。それぞれサービスを提供している会社に問い合わせてください。
ご遺骨、遺灰からつくるメモリアルダイヤモンドについて
くわしくはライフジェムジャパンのホームページをぜひ、ご覧ください。