ご遺骨からなぜダイヤモンドがつくれるのか(5) ダイヤモンドの色について
「ライフジェム」は故人のご遺骨からつくるメモリアルダイヤモンドの世界的なブランドです。ご遺骨からなぜダイヤモンドがつくれるのか、その仕組みやポイントを改めて詳しくご紹介します。
前回、天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドでは、結晶のでき方に違いがあるということを紹介しました。
この違いは、ダイヤモンドの色にも関係しています。
なぜなら、炭素のみでつくる合成ダイヤモンドは基本的に無色透明になります。
しかし、天然ダイヤモンドには無色透明のものだけでなく、様々な色を持つものが見られます。
なぜ色のある転園ダイヤモンドができるかといえば、それは結晶の中に他の元素が微量に含まれたり、あるいは結晶の構造がわずかに歪んだりすることで、色がつくと考えられています。色ごとの発色の理由をまとめてみました。
<イエロー>
カラーダイヤモンドで最も多い色です。黄色く見えるは、結晶中に微量の窒素(N)が含まれるためです。窒素は波長の短い光(紫や青)を吸収する性質があり、そのため黄色に見えます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000382.000010426.html
<オレンジ>
ダイヤモンドがオレンジになる原因はよく分かっていません。ダイヤモンド(天然、合成とも)は、窒素原子を含むⅠ型と窒素を含まないⅡ型に分けられます。Ⅰ型のダイヤモンドはさらに、窒素原子が特定の個所に集まっているⅠa型、窒素原子が結晶内に単独で結分布しているのがⅠb型に分けられます。オレンジダイヤモンドの多くは窒素原子が単独で結晶内に分布しているⅠb型で、結晶構造に広く歪みが生じ、青色のほかわずかに黄色の光を吸収してオレンジ色になるのではないかという説があります。
https://crea.bunshun.jp/articles/photo/23202?pn=18
<レッド>
極めて希少ですが、なぜ赤くなるかはよく分かっていません。ただ、レッドダイヤモンドは周囲の光の状態によって色の度合いが変わるといわれており、結晶の歪みの影響による可能性があります。
https://4cs.gia.edu/ja-jp/blog/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89-%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89-%E6%9C%80%E3%82%82%E5%B8%8C%E5%B0%91/
<ピンク>
ピンクの理由もよく分かっていません。一説では、ダイヤモンドの結晶中で、窒素(N)原子の隣に炭素(C)原子の欠陥が生じると、炭素原子配列にわずかな歪みが生じ、ピンクに発色するとされます。
https://www.gia.edu/JP/gia-news-research-worlds-fascination-fancy-colored-diamonds
<ブルー>
ブルーになるのは、ダイヤモンドの結晶中に不純物としてホウ素(B)が含まれるからです。ホウ素は波長の長い光(黄、オレンジ、赤など)を吸収し、そのため全体に青色から灰色がかって見えます。
https://www.gia.edu/JP/gia-news-research-worlds-fascination-fancy-colored-diamonds
<グリーン>
緑色はダイヤモンドの結晶が成長するとき、周囲のウラン(U)などから出る自然放射線)を浴び続け、炭素原子が通常の位置から置換することで発色するといわれます。グリーンダイヤモンドには蛍光性があり、ブラックライトを当てると色合いが変わります。
https://www.gia.edu/JP/gia-news-research-worlds-fascination-fancy-colored-diamonds
<ブラック>
天然のブラック・ダイヤモンドは通常、グラファイト(黒鉛)やパイライト(黄鉄鉱)、ヘマタイト(赤鉄鋼)のような微小鉱物のインクルージョンによって
https://www.gia.edu/JP/gia-news-research-worlds-fascination-fancy-colored-diamonds
なお、ご遺骨からおつくりするライフジェムのメモリアルダイヤモンドは現在、ブルーとカラーレス(無色)の2色からお選びいただけます。
ご遺骨、遺灰からつくるメモリアルダイヤモンドについて
くわしくはライフジェムジャパンのホームページをぜひ、ご覧ください。