亡くなった人が生成AIで蘇り、話もできる?
いまや生成AIが世界中でブームですが、メモリアル業界にもその波が及んできています。なんと亡くなった人そっくりの画像を生成AIでつくりだし、会話もできるというサービスが登場しています。どんなものなのでしょうか。
AIサービスを手がける株式会社ニュウジア(東京)は24年12月、生成AIによって再現した故人と対話できる「トークメモリアルAI(Talk Memorial. ai)」と名付けたサービスを始めました。
亡くなった人の写真や動画、音声などをAIに学習させ、表情や声などがそっくりなAI故人(デジタルヒューマン)をつくります。合わせて、亡くなった人の経歴や趣味、特別な思い出などをまとめた文章(50万字上限)を登録すると、AIがそれを学び、対話できるのです。
完成までにかかる日数は、必要なデータを渡してから約5営業日とかなりスピーディーです。
https//www.talkmemorial.ai/
費用については、年会費と通話料金の二本立てになっています。
年会費は通常価格30万円で、AI故人(デジタルヒューマン)の映像制作とトレーニング費用(故人の性格や考え方の学習)が含まれています。
通話料金はAI故人との通話時間に応じて課金される従量課金制(年会費の有効期間内のみ利用可能)で、通常価格は60分800円、600分3000円などとなっています。
このサービスは「終活」としての利用も可能です。生きている間に自分の声や表情、想いをAIに記録し、将来、家族が迷ったり困ったりしたときにAI故人(デジタルヒューマン)が代わりに答えたりします。
https://www.talkmemorial.ai/end-of-life_planning/
一方で疑念や批判の声もあるようで、同社のホームページでは「AI故人は結局本人ではないのに、勝手に話すことに抵抗感がある」という声に対し、次のように回答しています。
―― 当社の「TalkMemorial.ai」は、AIが勝手に話し出すようなものではありません。あくまで、ご遺族が希望された場合に限り、提供された記憶や口調をもとに、ご家族と一緒に丁寧に調整された対話を行います。
これは、「AIによる代弁」ではなく、「想い出とつながり直すための装置」です。人が遺影や手紙、日記を通して心の整理をしてきたように、AIもまた新たな“記憶と対話の手段”として機能すると私たちは信じています。
私たちは、最大限の配慮とご遺族の同意のもとに、「AI故人」という技術を未来の弔いの一つの形として提案しています。
弔いの形がどんどん多様化していることは間違いありません。
ご遺骨、遺灰からつくるメモリアルダイヤモンドについて
くわしくはライフジェムジャパンのホームページをぜひ、ご覧ください。