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ご遺骨はどうやってダイヤモンドになるの?(2)

2026年3月18日

メモリアルダイヤモンドが生まれるまで 【第2回|原石誕生への準備編】

第1回では、ご遺骨から炭素のみを取り出し、グラファイト(黒鉛)へと整える工程をご紹介しました。サラサラの粉状の炭素は、専用のプレス機でぎゅっと高密度に固められます。
そして、薄い円柱(ラムネのようなかたち)へと加工されます。

ここまでの工程は、前回お伝えしました。
ここからはいよいよ、ダイヤモンドの原石誕生へ向けた「準備」の段階に入ります。

まだダイヤモンドは生まれません。
けれど、この工程こそが、その後の結晶の質を大きく左右する、とても大切な時間です。

1. 地球内部を再現する超高温・超高圧を生み出す結晶化装置

「LifeGem」のロゴが入った、ダイヤモンドを合成するための巨大な結晶化装置(HPHT装置)の外観
ライフジェムが誇る結晶化装置。この内部で地中深くと同じ環境を再現し、数ヶ月かけて大切にダイヤモンドを成長させます。

 

まず、先にダイヤモンドの原石をつくる「結晶化装置」のご紹介です。

写真は、ライフジェムが保有するダイヤモンド合成装置です。
この機械は、1台でおよそ6トンもの重さがあります。
装置は、5万気圧を超える超高圧と、1,300℃以上の超高温を生み出すことができます。
それは、天然のダイヤモンドが生まれる地球の奥深くと同じ環境をつくり出すためのものです。
電気系統には非常に太い銅線が使用され、莫大な電力が必要とされます。
それほど大きなエネルギーを、精密にコントロールしている装置なのです。

2. カプセルの組み立て

次に、1.でご紹介した「結晶化装置」に入れるための、
「その方専用の小さなカプセル」の組み立てをご紹介します。

精製され、ぎゅっと固められたご遺骨由来の炭素は、そのまま単体で装置に入れられるわけではありません。

ダイヤモンドの核となる「種結晶(シード)」、原石の成長を促す「金属合金(触媒)」とともに、耐熱・耐圧性に優れた専用カプセルの中へ、きわめて正確な順序で配置されます。

このセッティングは、生まれてくるダイヤモンドの品質を大きく左右する、非常に繊細で重要な工程です。

作業は、お一人おひとりの管理番号が明記された「ラン・プランナー」と呼ばれる専用の設計図(セットアップシート)に基づいて行われます。

どの位置にどの素材を配置するか、重さはどれくらいか
そうした、細かな指示に従い、一点一点、手作業でカプセル内に組み上げられていきます。

カプセルは湿気を嫌います。
内部にわずかな水分があるだけでも、成長に影響が出ることがあるためです。
そのため、器具は加熱オーブンで乾燥管理され、作業も温度と湿度を厳密に整えた環境で行われます。

 

クライアント番号が記載された管理シートの上に配置された、ダイヤモンド結晶化のための炭素と金属材料
結晶化装置に入れる直前のカプセルの設計図です。お一人おひとりの管理番号に基づき、正確な配合でセッティングされます。

3. カプセルの内部構造

左側:シャーレに入った砂粒のような小さな黄色いダイヤモンドの種結晶。右側:一粒の種結晶が金属に圧着された様子。(左)ダイヤモンドの核となる「種結晶」たち。
(右)一粒の種結晶が金属に圧着された様子。この状態で成長用カプセルの中央に、セットされます。

■ 種結晶という出発点

写真の小さな種結晶(シード)が、これから育つダイヤモンドの出発点となります。

左の写真に並ぶ小さな粒は、ライフジェムのラボでつくられた特別なダイヤモンドの種結晶です。これらは、大きな結晶を育てるためのはじまりの一点となる存在です。
右の写真は、その種結晶が金属板に圧着された様子です。
丸く白い板の中央に正方形の金属が固定され、その真ん中に、ごく小さな種結晶がぴたりと取り付けられています。
肉眼ではほとんど確認できないほどの小さな粒ですが、
この一点から、ダイヤモンドは層を重ねるように成長していきます。
精製されたご遺骨由来の炭素は、結晶化装置の中の高温・高圧環境において、
溶けた金属の中を移動しながら、この種結晶へと少しずつ集まっていきます。
そして時間をかけて、静かに結晶を大きくしていくのです。

■ カプセルの内部構造

設計図をもとに、カプセル内部を見ていきましょう。
まず一番下に置かれるのは、金属板に固定された種結晶です。ダイヤモンドが育つ“土台”となる部分です。

その上に、触媒となる金属合金を重ねます。この金属は超高温で溶け、炭素を取り込み、種結晶へと運ぶ役割を担います。
溶けた金属の海の中で炭素が自由に動き回り、種結晶の上に整列して積み重なっていくのを助ける役割です。

次に、ご遺骨由来の炭素を配置します。
粉状だった炭素は、あらかじめ高密度に圧縮され、カプセルサイズの円柱状の固形に整えられています。

そして最後に塩をセットします。
塩は装置内でかかる強大な圧力を均等に伝えると同時に、完成後に水へ溶けることで、育った結晶を傷つけず取り出すための保護材にもなります。

さらに、高温、高圧に耐えられるように、何重にも蓋をして、カプセルは完成します。

また、完成したカプセルは、圧力機へ投入する前には、さらに8トンもの圧力をかけてプレスを行い、カプセルの内部構造をしっかりと安定させます。

静かで大切な準備の工程は、ここでひと区切りです。

カプセルが完成して準備が整い、結晶化装置の中へ入ります。
いよいよダイヤモンド原石を育てる工程へと進みます。

次回は、いよいよ原石が出来上がるまでのおはなしです。
装置の中でどんなことが起こっているのかをご案内します。

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